この記事では、PC上でPS4の音声を再生する方法を紹介しています。
光デジタル出力対応の製品をPCに接続して、PC上の音声と同時出力する、という内容なので、PS4と同じく光デジタル出力に対応したPS3やXbox 360、Xbox Oneでも利用可能です。
その際は【PS4】となっている部分を該当の製品に読み替えて下さい。
また、光デジタル出力の無いPS5に関しては【MixAmp Pro TRを使用する】の項目で解説しています。
PS4の問題点
PS4ではDiscordやSkype、TeamSpeakを利用することができません。
標準のボイスチャットでは制約が多いことに加え、PS4以外でプレイしているプレイヤーとの通話には利用できないという問題があります。こういった点から、PS4標準のボイスチャットではなく、Discord等を利用したいという方は多いのではないでしょうか。
PS4の音声をPC上で流すには?
PS4の音声をPC上で流すには、専用の製品を使う方法と、Windowsの機能を使う方法があります。
基本的には専用の製品を使った方が手間がかからないのでおすすめです。
専用の製品を使う場合
本記事を執筆した2015年時点では無かったのですが、現在は専用の製品が幾つか存在します。
基本的には専用の製品を使った方が品質が良く、手間がかからないのでおすすめです。
方法1.MixAmp Pro TRを使用する
- MixAmp Pro TR
この製品を使う方法が一番快適だと思います。
私も実際に使っていますが、ゲーム音とVC音声のバランスをつまみで調整できるので大変便利です。
便利な時代になったなーと思いました。PS4関係なしに使いたいと思える製品です。
迷ったらとりあえず以下を買っておけば間違いないでしょう。
Astro ミックスアンプ プロ MixAmp Pro TR MAPTR-002 ブラック ヘッドセット サウンドカード Dolby Audio ...
PS5の場合
PS5の場合はMixAmp Pro TRに加えて、以下のHDMIアダプターを使用しましょう。
HDMIから光デジタル出力に変換できます。
方法2.マルチソースオーディオに対応したヘッドセットを使用する
- マルチソースオーディオに対応したヘッドセット 他
マルチソースオーディオとは、複数接続したデバイスからの音声を同時に再生できることを指します。
これに対応した製品を用いることで、同時に音声を再生することが可能です。
ただし、全てのゲーム機に対応している訳ではありません。
接続方法は使用するデバイスによって異なるので、製品の取扱説明書をご確認下さい。
ゲーマー向けの製品ではG933がマルチソースオーディオに対応し、複数のデバイスと接続することが可能です。
Windowsの機能を使う場合
Windows PC上で外部機器の音声を再生するには「このデバイスを聴く」という機能を使用します。
この機能は基本的にWindows 7以降のPC(画像はWindows 10)で使用可能です。
手順は以下の通りです。
- タスクバーにあるスピーカーアイコンを右クリックする。
- 「再生デバイス」を選択。
- 音声の入力に利用したいデバイスをダブルクリック。
- 「聴く」のタブを選択。
Windows 10 Pro バージョン 1903では以下の方法で表示できました。
- タスクバーにあるスピーカーアイコンを右クリックする。
- 「サウンドの設定を開く」を選択。
- 表示されたウィンドウの下の方にある「サウンド コントロールパネル」を選択。
- 表示されたウィンドウの「録音」タブを選択。
- 音声の入力に利用したいデバイスをダブルクリック。
- 「聴く」のタブを選択。
すると以下の様な画面が表示されるでしょう。
「このデバイスを聴く」にチェックを入れることで機能をオンにできます。
※「このデバイスを使用して再生する:」は、通常は既定の再生デバイスに設定しておけば大丈夫です。
「このデバイスを聴く」をオンにした状態では、そのデバイスから入力した音声をスピーカーやヘッドフォンから再生することができます。
音楽プレイヤー等を接続すれば、再生している音楽がPC上に流れます。
マイクを接続して声を入れれば、自分の声が聞こえてきます。
つまり、PS4を接続して「このデバイスを聴く」をオンにすれば、PS4の音声が再生される訳ですね。
とは言っても、PS4をそのまま接続することは難しいので、変換するか機器を経由する必要があります。方法は後述。
尚、CreativeのSound Blaster系製品(サウンドカード等)を使用する場合は、Windows標準の機能ではなく、付属のアプリケーションから設定が必要な場合があります。
詳しくは該当の製品のマニュアルを参照して下さい。また、PS4本体からの音声出力はHDMIまたは光デジタル(S/PDIF)のみとなっています。
そのため、PS4の音声をPCに入力するためには、そのどちらかを利用する必要があります。
しかし、HDMIは映像・音声・制御信号の伝送を1本のケーブルで実現する規格であり、HDMIを用いてPC上で音声のみを再生するのは非常に困難です。
光デジタル(S/PDIF)出力を使用するのが無難でしょう。
光デジタル(S/PDIF)出力には、対応した光デジタルケーブルが必要となります。
光デジタルケーブルはAmazonや家電量販店等で購入可能です。
方法1.光デジタル出力を変換してアナログ出力にする
- 変換器
- 光デジタルケーブル
- ステレオミニプラグケーブル
主にLINE IN端子を搭載しているPCで利用可能な方法です。
お使いのPCに光デジタル入力端子がある場合、PS4と光デジタルケーブルで接続するだけでPS4の音声を再生することが可能になります。
しかし、市販されているほとんどのPCは光デジタル入力端子を備えていません。
そこで、光デジタル出力をアナログ出力に変換することで、多くのPCが備えているLINE IN端子に接続することができるようになります。変換には専用の変換器が必要ですが、比較的安価に購入することができます。
多くの変換器は追加の電源を必要とするので、予めコンセントに空きを作っておきましょう。
また、事前にお使いのPCにLINE IN端子が存在するか確認しておくと良いでしょう。
LINE IN端子はPCの裏面にあることが多いです。
標準的なデスクトップPCでは備えている場合が殆どですが、一部の一体型PCや、ノートPCでは搭載していないものもあるので、そういった製品では、方法2を使うことをおすすめしています。
(LINE IN端子のみを増設する製品もあるにはあるのですが、わざわざ変換器を通すことを考えると、最初から光デジタル入力端子を備えた製品を買った方が良いでしょう。)
LINE IN端子とは、PCにアナログの音声入力を行うために存在するものです。似た機能・同じ形状を持つものとしてMIC端子がありますが、この端子にはマイク以外のものを接続すると壊れる可能性があるので注意して下さい。
※ただし、製品によってはLINE IN端子とMIC端子、両方の機能を持つ場合もあります。
接続した際のイメージとしては以下の様になります。
【PS4】――光デジタルケーブル――【変換器】――ステレオミニプラグケーブル――【PC】
二種類のケーブルが必要になるという点に注意しましょう。
方法2.光デジタル入力端子のあるサウンドカードを使用する
- 光デジタル入力端子のあるサウンドカード
- 光デジタルケーブル
デスクトップPCでのみ使用可能な方法です。
PC本体に光デジタル入力端子のあるサウンドカードを増設することで、PS4と直接接続をすることが可能になります。
USBオーディオ以上に高品質での出力が可能なため、音質の向上も期待できます。
ただし、サウンドカードの搭載にはある程度の知識が必要なため、自信のある方以外にはおすすめしません。基本的にはグラフィックボードの搭載と同じ要領で行うことができます。
尚、全ての方法に対して言えることですが、信号を受け取る側の機器に必要なのは光デジタル入力端子であって、光デジタル出力端子ではありません。製品を購入する際は、間違えのないように注意して下さい。
接続した際のイメージとしては以下の様になります。
【PS4】――光デジタルケーブル――【PC(サウンドカード搭載)】
音の遅延(レイテンシ)について
外部から入力した音をPC上で再生する場合、大小の差こそあれ、必ず音のズレが発生します。
ズレが大きいと、画面上で銃を撃ったとき、ほんの少し遅れて発砲音が聞こえてくるようになります。
ズレの感じ方には個人差もあるため、同じズレでも気になる人と気にならない人がいます。
注意点
PC上でPS4の音声を再生する方法を紹介しましたが、環境によっては再現できない可能性もあります。
あくまで管理人の環境で再現できた方法であり、全ての環境で再現できることを保証するものではないことに注意して下さい。
こんばんは!
この方法ならps4でブロキャスしてもVCしてるフレの声も入るのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
「VCしてるフレの声も入る」というのが何を意味しているのか分かりませんが、PS4の状態に関係なく、VCの音声はPC側から出力されると思います。
掲載している方法はPCとPS4の音をミックスして出力する方法なので、PS4からブロードキャストする映像にはPC側の音声は含まれません。