オンラインゲームが当たり前となった今の時代、ボイスチャット使用者の人口は日に日に増え続けています。
今、世界中のゲーマーの間で使われており、いよいよ日本でも普及し始めた「Discord」というツールについて解説していきたいと思います。
Discordとは
「Discord(ディスコード)」は新時代のVC/チャットツールです。
「TeamSpeak」と「Skype」の両方のメリットを取り入れた、ゲーマー向けの全く新しいソフトとして開発されました。
開発初期段階で、インターネット上のインキュベーター(起業に対する支援者)から支援され資金を獲得し、その後多くのeスポーツ選手や、ゲーマの意見を取り入れながら広がっていきました。
初回リリースは2015年3月6日で、現在もアップデートが重ねられ、日々改良されています。
2016年1月までに300万人が使用、その後7月に1100万人のユーザーに達し、2016年12月時点で2500万人のユーザーが使用するまでに至りました。
使い勝手の良さによる著しい普及速度もあり、現在、世界中で最も注目されているVC/チャットツールなのです。
また、対応デバイスが豊富で、Windows、Mac、Linux、Android、iOS、さらにはブラウザ上での動作にも対応しており、全てのデバイスにおいて完全無料な所も人気の理由でしょう。
導入方法
Discord本体のインストール
ブラウザ版が存在するため、必ずしもインストールは必要ではありませんが、VCを使う場合はより安定性の高いクライアント版のインストールを強くオススメします。
まずはDiscord公式サイトのダウンロードページにアクセスしましょう。
各OSに対応したダウンロードリンクがありますので、自分の使っているOSのものをクリックしてダウンロードしてください。今回はWindows版でインストールを解説していきます。
上記ファイルのダウンロードが完了したらインストーラーを起動しましょう。
自動的にインストールが完了し、「Discord」が起動します。以上でソフト本体の導入は完了です。
ユーザーIDの登録
ここからアカウントを新規に登録することができますが、既にアカウントを持っている場合はこの過程は不要です。
サーバーの作成、招待、参加
サーバーの作成
Discordは、誰かの作っているサーバーに参加するか、自分でサーバーを立ててそこに人を招待することで通話やチャットが可能になります。
すると下のようなポップアップウィンドウが開きます。
この記事を書いてる時点では日本サーバーは未実装なので、日本で使う場合はわりと近めの「シンガポール」あたりで問題ありません。
サーバーへ招待する
URLをコピーして友達にアクセスしてもらうだけで、なんとサーバーに参加してもらうことができます。
とても簡単ですね!
サーバーに参加する
もちろん招待コードを受け取って参加する場合はこの手順は必要ありません。
そもそもブラウザでログインしておけば、URLに飛ぶだけでも追加できるので、あまり使わない機能かもしれません。
チャンネルの作成、チャンネルへ参加
Discordでは、サーバーの中にある小さな「部屋」を「チャンネル」と呼びます。
チャンネルにはチャットをするための「テキストチャンネル」と通話をするための「ボイスチャンネル」があります。
テキストチャンネルの追加
チャンネルは好きなように追加できます。
テキストチャンネルの設定
これによって、特定のメンバーだけにしか見えないチャンネルを作ったり、書き込みだけができないニュースチャンネルを作ったりすることが可能となります。
権限の設定先に、@everyoneを指定すると管理者以外の全員がその権限になります。
例として、閲覧のみ可能なニュースチャンネルを作る場合は、@everyoneに対して、「メッセージを読む」「メッセージ履歴を読む」以外を拒否に設定すると良いでしょう。
他にも、@everyoneに対するすべての権限を拒否し、その後、特定のメンバー数名を招待して、すべての権限を許可すると、そのメンバーにしか見えない隠しチャンネルが完成します。
上記の他にも様々な使い方ができると思います。
ボイスチャンネルの設定
ボイスチャンネルの開設手順もテキストチャンネルとほぼ同様ですので手順を割愛します。
チャンネルを削除したいときには左下のゴミ箱マークをクリックしてください。
アカウントの設定
醍醐味であるボイスチャットを使う前にまずはアイコンや、マイクの感度などを調整するために設定画面を開きましょう。
「アカウント」タブ
「接続」タブ
「フレンド」タブ
フレンドコードなどを教えて追加してもらう場合には「全員」にチェックを入れておく必要があるので注意してください。
「テキスト・画像」タブ
「通知」タブ
【重要】「音声」タブ
入力モードはTeamSpeak等と同じく「音声検出」と「プッシュツートーク」が指定できます。
「音声検出」は一定以上の大きさの声をマイクで拾ってくれるので、生活音の垂れ流しなどを防ぐことができます。
「プッシュッツートーク」は、特定のキーを押してる間だけマイクが音を拾ってくれるようになります。
特別な理由がない限りは「音声検出」を選んでおいた方が良いでしょう。
「入力感度を自動調整します」にチェックを入れてもいいのですが、安定しないときはチェックをはずして自分で感度を調整してください。
「キー割り当て」タブ
ゲームをしながらマイクをミュートしたりするのに特に便利!設定必須でしょう。
「ゲーム」タブ
また、オーバーレイにチェックを入れたゲームは、ゲーム上でDiscordの画面を表示できるのでいちいち画面を切り替えなくても誰がしゃべっているのかわかるようになります。
しかしながら、nProtectとこの機能は競合するため、PSO2等では使用することができません。
他ユーザーのフレンド追加・変更など
Discordでは、同じサーバーにいる人をフレンドに追加したり、プロフィールを見たり、荒らしをBANしたりする機能もあります。
サーバー参加者を右クリックすると専用のメニューを開くことができます。
ここからフレンド要請を送ることもできますし、サーバー管理者ならサーバーへの入室を禁止したり、キックしたりすることも可能です。
また、ユーザーごとの音量設定もできるので、マイクの音が小さすぎる人や、逆に大きすぎる人も個々に設定することができます。
ニックネームやメモを設定しておけば、一緒に遊んだ記録や、情報を残しておくこともできます。
フレンドの管理
画面左上の「フレンドボタン」をクリックするとフレンドリスト画面を呼び出すことができます。
現在フレンドになっている人がリスト化され、現在の状態や、共通のサーバーがわかります。
サーバー外でのフレンドに追加
同じサーバーにいないときにフレンドに追加するには、ユーザー名とタグが必要になります。
たとえばこの場合、ユーザー名は「recocta」でタグは「#5304」となります。
おわりに
長くなりましたが、以上が基本的なDiscordの使い方です。
この他にもファイルの送信機能などもありますが、ウィンドウにファイルをドラッグ&ドロップするだけなので詳しくは解説しません。
まだまだこれから新しく機能が追加されていくので、必要があれば記事も更新していきます。
新時代のVCツール、Discord、ぜひ皆さんも導入して使ってみてはいかがでしょうか?
Comments
コメントはまだありません。